「明日も勝つ!」
出典元、プロ野球選手、新庄剛志が阪神時代にヒーローインタビューの締めで放ったセリフ。フィクションなら最高の勝利フラグ。
新庄はヒーローインタビューで、ありきたりな受け答えをするのを嫌っていたらしく、お立ち台では毎回面白味のある返しをしていた。よく聞くところの、アナウンサーの振りに対して「そうですね」で始まる受け答え、あれ自体をしない様にしていたらしい。それだけこだわっていたからこその、「明日も勝つ!」である。以前から温めていたかもしれないが、とにかくファンは沸き立つだろう。ストレートだが熱い、言って欲しい、うおおおおし! なセリフである。
プロ野球のヒーローインタビューがやや杓子定規なやり取りになってしまうのは、話の素人であるプロ野球選手にしてみれば仕方のない事だが、そこを敢えて盛り上げる努力を一部の選手しかしていないというのは非常に嘆かわしい。体育会系の規律的な何かで、一人だけはっちゃける事がはばかられるのだろうか。強い言葉を使ったり、対戦相手を侮辱する様な事を言うのはまずいと思うが、しかしそれを避けてもいくらでも盛り上がる事は言えるはずである。プロ野球の残念な部分の一つであり、もっとエンターテイメン出来る部分だと思うのだがこれ以上は無理なのだろうか。メジャーはどうなのかとも思うものの助っ人外国人の異常なほどの謙虚さを考えると、あちらでも同様なのかもしれない。しかしメジャーはどちらかというと選手同士のリスペクトの強さが影響しているか。
なお、新庄の言うその「明日」であるが、阪神は負けてしまった上に、最終打者、打てば追い付けるというところで登場したのが新庄だったにも関わらず、打てずに負けている。ここでさらに逆転勝利のヒーローにでもなっていればレジェンドオブレジェンドといったところだったが、悲しいかな相手も全力であり、現実は無情である。
また、この超格好いいセリフだが、現在においては新庄を真似てヒーローインタビューで使うと、翌日からチームが連敗に突入するという謎のジンクスがあるため、多用は禁物であるらしい。これはジンクスなのだろうか。ジンクスではなく負けフラグ、もしくは呪いである。しかしヒーローインタビューの時点で盛り上がる事は確実なので、目立ちたいならどんどん使って行って欲しいものである。真似だとしても盛り上がるものは盛り上がる。注意点としては「最後にファンへひと言」のタイミングで使わないと綺麗に決まらないので、プロ野球選手の人は、ちゃんと締めで使うように。