「ぐるなびを見た」
出典元、大手飲食店情報サイト「ぐるなび」に書いてある説明文句。謎の呪文である。
どうでもいいが「食べログ」があるのに「ぐるなび」もあるので店を調べる時に面倒くさい。見やすさとユーザーレビューやユーザーからの写真的には「食べログ」が使いやすいが、クーポン系となると「ぐるなび」の方が店と連携して力を入れているので結局どちらも使うハメになる。競合しているのだから仕方ないとは言え、ユーザーにとっては統一してもらいたい存在である。どちらも大きすぎる。スクウェア・エニックスみたいに合併すればいいのに。
ところで「ぐるなび」には店舗情報ページに電話番号に添えて次の文言がある。
「お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。」
主にクーポン券を使う時などに、店側に「クーポン券を使っての予約だな」と思わせる目的でそう書かれているのだろう。しかしそういう店ばかりでもないのである。大型店舗から小型店舗まで、「ぐるなび」には掲載されている。そして店側も誰もが全てを把握している訳ではないだろう。となると、こういう事が起こる。呪文詠唱音、テレレレッ!(↑)
「ぐるなびを見た!」
「は、はあ……?」
「……」
おいおいおいそこは「あ、ぐるなびをご確認の上でのお電話ですね、ありがとうございます」でしょうがあああ。と、まあ、そういう事故も頻発している様である。そんな事書かなければいいのに、とは思わないが、書くならちゃんと啓蒙しとけよ、とは思う。でも多分、「ぐるなび」にとっては名前を出してくれる事が最も重要なのだろう。クーポンをやっている店などはお金を払って掲載しているのだろうし、相乗効果でぐるなびをもっと使ってもらいたい。「食べログ」に負ける訳にはいかない。そんなこんなでユーザーが多少横に置かれた形で、この変な魔法が発生してしまった。「ぐるなび」限定の印刷クーポンとかなら必要だろうが、そうでないのなら普通に店に電話すればコースや予約について詳しく教えてくれるだろう。もうずいぶん長い間やっているサービスだが、ページばかりごちゃごちゃしていて、「食べログ」に比べると見にくく、なんかあまり、進歩しないなぁ、という印象を受ける。実際はすごく進歩していたらごめんなさい。
しかし実際に大型飲み会の幹事をよくする人などには便利なサイトなのだろう。そもそも飲み放題系は少人数だと受け付けていないところも多いし、大型飲み会になればなるほどお得なクーポンも増えるし予約の必要性も増して来る。そして店の混み状況なども確認出来るので、そういう部分では便利なサイトである。「ぐるなび」と「食べログ」のどちらが今トップなのかは知らないが、どちらかが淘汰される事になったとしたら、レビューだけは消滅させないでなんとか残った方に残してもらいたいものである。権利はサイトにあるかもしれないが、消えると書いた人が悲しい。